NLPの本に、「感覚にも人によって優位な感覚があり、相手の感覚に合わせて説明するとコミュニケーションが円滑になる」旨の記載がありました。非常に面白いと思いましたので、紹介したいと思います。
NLPの基本がわかる本、山崎啓支・著、日本能率協会マネジメントセンター
人間には利き感覚がある
人には右利き、左利きと、頻繁に使う動かしやすい手があるように、情報処理を行う際に、優位に機能する感覚があるといわれています。
「焦点化の原則」の影響です。感覚も特定の感覚にアクセスすると他の感覚は鈍くなるか、まったく意識出来なくなるものです。
私の場合はV、視覚重視のようです。過去の出来事を思い出すのに必ず、写真のように場面が頭の中に浮かびます。
声は聞こえません。あの時、あのような話をしてたとか、暑かったとか、感覚的な物は、頭の中に浮かぶのではなく、後で思い出すといったイメージで先に絵が浮かびます。
私は、人間ってみんなそうなんだと思っていました。ところが、他の人に、過去の出来事を思い出すとき、真っ先に頭に浮かぶのは、絵が浮かぶか、感覚が浮かぶか、声や音や歌が聞こえるかと聞いてみると、確かに、人によって違いがあるんだという事が分かりました。それだけでも面白いですよね。
タイプ別、相手の心に響く言葉
人間は上記のようにそれぞれの認識の仕方が違うので、相手の認識の仕方、「利き感覚」に訴える事で信頼関係も、意思疎通も図りやすくなる。
相手が良く使う言葉を使う、と思っておくと応用が広がりそうです。
相手のタイプの見分け方
眼球の動きから相手のアクセスしている感覚を推察できます。(アイ・アクセシング・キュー)
右利きの人で約8割、当てはまると言われています。左利きの場合は左右逆になるそうです。事前に質問で眼球の動きを確認すると良い。と言われています。
相手のVAKの流れに合わせた情報提供
人は、利き感覚があるというものの、場面場面で、アクセスしている感覚が変わっていきます。なので、相手のVAKの流れに合わせて、情報を提供していくと良い。と言われています。
例えば、スーツを買いに来た人に、どのようなスーツを希望されているか聞いた際に、見た目(V)、一流、貫禄などの(K)、最後に予算(A)で言われたら、まず始めに見てもらって、次に着てもらって、最後に価格の相談といった具合です。
私が感じている事
実践しようとすると相手のVAKを見極めるのは難しいです。呼吸などは、よく見てても分からないですし、そもそも、姿勢の良い人も悪い人もいます。目の動きは比較的わかりやすいですが、それに合わせて言葉を選んでいたら会話になりません。
日々の訓練で上達していくのかもしれませんが、ペーシング、(ミラーリング)を心がけて行くと考えるとハードルは下がります。
VAKに合わせた情報提供も、相手が使う言葉を使って、相手の話した順番で、と考えれば使いやすいと思っています。
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