言葉が相手に響かない。刺さらない。と悩んでいる方、お勧めの解決法です。

チームマネージメント

NLPの本に、「感覚にも人によって優位な感覚があり、相手の感覚に合わせて説明するとコミュニケーションが円滑になる」旨の記載がありました。非常に面白いと思いましたので、紹介したいと思います。

NLPの基本がわかる本、山崎啓支・著、日本能率協会マネジメントセンター

人間には利き感覚がある

人には右利き、左利きと、頻繁に使う動かしやすい手があるように、情報処理を行う際に、優位に機能する感覚があるといわれています。

「焦点化の原則」の影響です。感覚も特定の感覚にアクセスすると他の感覚は鈍くなるか、まったく意識出来なくなるものです。

私の場合はV、視覚重視のようです。過去の出来事を思い出すのに必ず、写真のように場面が頭の中に浮かびます。

声は聞こえません。あの時、あのような話をしてたとか、暑かったとか、感覚的な物は、頭の中に浮かぶのではなく、後で思い出すといったイメージで先に絵が浮かびます。

私は、人間ってみんなそうなんだと思っていました。ところが、他の人に、過去の出来事を思い出すとき、真っ先に頭に浮かぶのは、絵が浮かぶか、感覚が浮かぶか、声や音や歌が聞こえるかと聞いてみると、確かに、人によって違いがあるんだという事が分かりました。それだけでも面白いですよね。

タイプ別、相手の心に響く言葉

人間は上記のようにそれぞれの認識の仕方が違うので、相手の認識の仕方、「利き感覚」に訴える事で信頼関係も、意思疎通も図りやすくなる。

タイプ別相手に響く言葉
  • 「視覚重視(V)」、視覚を伴う表現
    • 見える、明らかになる、見栄えが良い、かっこいい、見やすい、似合う、美しい
  • 「聴覚重視(A)」、聴覚を伴う表現
    • 人聞きが悪い、理にかなっている、○○と聞いています。擬音語、定義は
  • 「身体感覚重視(K)」、身体感覚を伴う表現
    • ○○な感じ、しっくりくる。心地よい、やわらか、さらさら、ふんわり

相手が良く使う言葉を使う、と思っておくと応用が広がりそうです。

相手のタイプの見分け方

各タイプのそれぞれの特徴
  • 視覚重視(V)の人の特徴
    • 声:トーンは高音、テンポは速い
    • 呼吸:浅い(のどの下、胸の上部)
    • 姿勢:背筋が伸び、顔が少し上を向く
  • 聴覚重視(A)の人の特徴
    • 声:トーン・テンポともに中間
    • 呼吸:中間(胸元あたり)
    • 姿勢:普通、口の中でぶつぶつ独り言
  • 身体感覚重視(K)の人の特徴
    • 声:トーンは低音、テンポは遅い
    • 呼吸:深い(胸の下あたり、腹部)
    • 姿勢:丸い感じで、下向き、ゆっくりと動作
アイアクセシングキューとは目の動きで心を読むテクニック (nextleader.net)より

眼球の動きから相手のアクセスしている感覚を推察できます。(アイ・アクセシング・キュー)

右利きの人で約8割、当てはまると言われています。左利きの場合は左右逆になるそうです。事前に質問で眼球の動きを確認すると良い。と言われています。

相手のVAKの流れに合わせた情報提供

 人は、利き感覚があるというものの、場面場面で、アクセスしている感覚が変わっていきます。なので、相手のVAKの流れに合わせて、情報を提供していくと良い。と言われています。

 例えば、スーツを買いに来た人に、どのようなスーツを希望されているか聞いた際に、見た目(V)、一流、貫禄などの(K)、最後に予算(A)で言われたら、まず始めに見てもらって、次に着てもらって、最後に価格の相談といった具合です。

私が感じている事

実践しようとすると相手のVAKを見極めるのは難しいです。呼吸などは、よく見てても分からないですし、そもそも、姿勢の良い人も悪い人もいます。目の動きは比較的わかりやすいですが、それに合わせて言葉を選んでいたら会話になりません。

日々の訓練で上達していくのかもしれませんが、ペーシング、(ミラーリング)を心がけて行くと考えるとハードルは下がります。

VAKに合わせた情報提供も、相手が使う言葉を使って、相手の話した順番で、と考えれば使いやすいと思っています。

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