無意識は、意識出来ている顕在意識よりもはるかに深く、大きく、無意識を有効に使うのが大切とよく言われます。
今回は、無意識についての個人的に思う所を紹介したいと思います。
無意識って?
私も、無意識といった物は確かにあって顕在意識(意識している事)よりも強力なパワーを持っているんだろうとは感じています。
どうしてそう思うのかと言えば、自分が思っている事(意識している事。)と実際にやっている事が一致しない事がやっぱりあるからです。
そういった物を無意識とするなら無意識に邪魔されているといった感覚は確かに有ります。しかも、意識している事に勝るわけですから強力です。
なので、逆説的に下の図のように無意識を味方に付ければ人生上手く行くんだろうとは思います。(無意識に助けられる。)
意識しないで出来る事は無意識?
車の運転とか、楽器の吹き方など、改めて意識しなくても出来るようになることを無意識の効果という人もいますが、私はそういった物は無意識とは違うと感じています。
元々、運転したい、とか、楽器を吹きたいとか、意思があって体が動いている訳です。反射に使いレベルで体が動くまで脳が省エネモードで運転できるようになっただけです。
動物は体を動かすのに意思や脳が必要だと思われるかもしれませんが、実際に脳を持たない動物は結構います。クラゲやイソギンチャクなどです。
人間でも、熱い物を触って、熱い!!と手を引っ込めるのは脳を通していないと言われています。それは無意識とは言わずに反射というのではないでしょうか?
無意識の働きがあるとすれば、そういった意識を改めて向けなくても出来るようになるまで続けられてきたその継続力、続けてきた事には無意識の助けが有ったのかな。とは思います、
無意識はスピリチュアル?
無意識な話になると、スピリチャルな事をおっしゃる方もいらっしゃいます。
例えば引き寄せの法則までならわかりますが、そこに、宇宙の意志とか、波動となると私にはわかりません。
引き寄せの法則は確かにあるのでしょうが、NPLで言われるところの脳の焦点化が起きて、願った事が成り立つように色々情報を集め、行動するようになるので色々良い事が起こる。という事だと認識しています。
また、無意識は意識できない領域にあるので、意識が活性化している時には無意識に蓋をしている。リラックスすることでその意識の蓋を開けやすく、あるいは開けてあげると無意識が出てくると言われています。
無意識は寝ている間も活動しているので、意識レベルが下がっている睡眠時に夢となって現れる。とも言われています。
無意識は意識レベルが下がっている時に現れる、というのは分かります。ひらめいた!!という瞬間は、ふとした瞬間に突然やってくるからです。
どうしようどうしようと考えていても良いアイデアは出ない事が多い。歩いている時やお風呂に入っている時、電車の中でボーと外を見ている時にひらめいたりします。ひらめきは無意識のなせる業です。
ひらめきについても記事を書いていますので良ければ参照してください。
無意識とは?
私が言っている訳ではなく、誰かの本に書かれていた内容で、私にはこの説明が非常にしっくりきます。誰の本だったかは忘れてしまいました。内容も勝手に脳内変換されているかもしれません。
交流分析でよく言われるように、人間は幼少期に自分の生き方を形成し、無意識にその脚本に従った思考や行動をとると言われています。
まさしく、上記の無意識の定義に当てはまるように思います。
後、無意識は非常に感覚的、快楽的、良いと思ったものにしか反応しない。というのも分かるような気はします。感じた事も一緒に記憶している訳ですから嫌な記憶はわざわざ引っ張り出さないでしょう。
ユングによれば人類共通の集合的無意識がある、と言われたり、前世の記憶が残っていると言われる方もいらっしゃいます。
生まれたての赤ん坊も意識は確かにあるようなので無意識もあるのかもしれません。あるとすれば集合的無意識や前世の記憶、お母さんのおなかの中の記憶、となるのでしょうが残念ながら私には良く分かりません。
夢解釈は実際のカウンセリングでも使われるぐらいで、私の好きな河合隼雄さんの本にも良く出て来ますが夢解釈自体はどうとでも取れるような気がしています。
ただ、無意識はそもそも、意識できない物ですから、自分の生活と結びつけて考えた時に、もしかしてこれでは?と非常に納得できる、しっくりくるものであれば、それはそれでよいと思います。
無意識を味方にするには?
なるほど、そういう事だったのね。と思えれば、そういった自分だと受け入れられるようになります。どちらかと言えば、納得できる。といった感覚です。
色々な思いはそれに気が付き、素直に受け入れる。そうすると、ポジティブな思いが自然と出てくる。ネガティブな思いは受け入れ洗い流す。自分を許す。といったイメージです。
自分のネガティブな思いを受け入れることで、自分本来の生きる力のようなものが出てきてポジティブな面を見ようとすると言われています。まさしく、そういった効果が有ると感じています。
- 参考図書
- 科学的に幸せになれる脳磨き 岩崎一郎 サンマーク出版
- 心がふっと軽くなる瞬間の心理学 名越康文 角川ssc新書
無意識を書き換えるには、前向きな言葉を自分に発することで潜在意識を書き換えるような事は良く言われますが本心でそう思える事が大切ではないでしょうか?
こんな否定的な自分では駄目だ!!自分はもっと○○なんだ!!と言ってみたところで無意識には届かないと思います。
夜寝る前に、その日にあった良い事を三つ書き出しましょう。や、日常な会話もポジティブな会話にすると良い。等とも言われますが、結局、上記のような事ではないかと感じています。
まとめ
- 人が生まれてからの体験したこと、感じた事をすべて記憶して保存している。人間はそれをどこに保存したのか忘れてしまって上手く使えないだけ。その記憶が無意識
- 無意識は書き換えると言うよりも、ポジティブな記憶を上書きして行くようなイメージでいると、自然とポジティブな思考が出てくる。
- ネガチィブな思いもしっかり受け止めると、ポジティブな思いになったり、ポジティブな面を見ようとする。
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