勘、経験、度胸、(kkd)は大切です。自信を持って使いましょう。

業務改善

ロジカルシンキングの対極にあるのが勘、経験、度胸と言われます。kkdと呼ばれているようです。

仕事を進める上で、勘や、経験に頼るのではなくて、論理的に、広く、漏れなく考え進めましょう。というのが一般的な考え方であると思います。

私は、もちろん、そのとおりと思ってはいますが、勘や、経験、は仕事の上でも実は非常に大切だと感じています。

また、仕事を進める際に、毎回、十分に検討する時間がない中で決めて行かなければならないことも多々あります。

そんな時、度胸というといかにも「えいや」といった精神論的な感じもしますが、「覚悟」といった物が必要であるのは確かです。問題が発生したら修正すればいいとどれだけ思えるかも覚悟です。

勘やヒラメキの仕組み

ヒラメキ

「ヒラメイタ」の感覚です色々な事柄が、頭の中でつながって答えが「ヒラメク」というものです。考え抜いた末に、ふと思いつくので、いわゆるパット思い当たる直感とは違いますね。

直感

考え抜いた末に回路がつながるのが「ヒラメキ」として、瞬間的に、これは危険、危ない、これは上手く行く、とパット浮かぶものが直感とも言えます。

直感も脳内にインプットされている色々な情報が瞬時に繋がって頭に浮かぶもので、そういった意味ではヒラメキと同じです。

直観力を鍛えるには?

関心を持つ

脳内にある色々な情報を頭の中で結びつけた結果「ヒラメキ」や「勘」につながるわけです。従って、色々な情報を多く持っている人が勘が働きやすいという事になります。

「観察力」といった言葉がぴったりくるような気がしますが、その為には、やはり、好奇心、関心、興味といった物が前提にあるように思います。

脳の焦点化でも説明されていますが、脳は、見たいと思った物しか見てくれていません。(NLPの基本がわかる本、山崎啓支、日本能率協会マネージメントセンター、P24より)

ヒラメキは何もない所から降ってくるわけではありません。日頃から関心を持って、物事を見ていると、自然と「観察力」や「洞察力」を鍛えている事に繋がり、いざというときに回路がつながりやすくなると思います。

五感や感情を豊かにする。

空気が読めないとか、鈍感、等と言われるたぐいの話ですが、自分が何を感じ、どういった感情を持っているのか、自分だけでなく、相手も、何を感じ、どういった感情を持っているのか考えてみるとその辺りの感覚が鋭くなると言われています。

俗にいう、表情を読み取る能力とも言いますが、一般に男性よりも女性の方がその能力をつかさどる大脳辺縁系と呼ばれる領域が活発に動きやすく、表情を読み取る能力にも優れていると言われているようです。

リラックスする。

皆さんも経験があると思いますが、歩いている時とか、電車にのってボーと窓に映った自分の姿を見ている時など、全然関係ない事をしている時にふとアイデアが浮かぶことがあります。

一般には、脳内にα波がでてリラックスしていると、ひらめきやすくなると言われています。

直感をどう生かせば良いか?

人間、思いつかなければ何も進みません。特に開発など新しいアイデアは、結局、初めはヒラメキ、思い付きです。

私は上記の図の様なイメージを持っており、論理的思考は検証や原因追及には向いていますが、想定範囲の中に答えがない場合は役に立ちません。想定範囲の外に答えが有る場合には、やはり直感やヒラメキが必要になると思います。

自分で何か変だな?あるいは、上手く行きそうだな?と思ったら、検証してみる、行動してみる。といった事が大切ではないか?と思っています。

3Mのポストイットは、そもそも強力な接着剤を開発していた際に失敗作として粘着性の弱い物が出来てしまった。ところが、この粘着性の弱さが付箋に使えると、ある社員がヒラメキいたのが発端であったのは有名な話です。

マジックテープは植物の実が衣服につく現象から、あの構造を思いついたそうです。

無論、的外れだったり、思い過ごしである事が多いのですがそれならそれで良いと思います。

直感が働くとは、日ごろから興味、関心をもっていることの現れと考え、直感に自信を持つ事が大切だと思います。

天才の脳は、直感に自信をもって、妥協せず、次々にアイデアを出していく人だとも言われています。

それに対して、一般の人は自分の直感に自信がなく、初めから上手く行かないとあきらめたりする、その違いだ、とも言われています。イラストで分かる優しい心理学、P233より

私は凡人なので、妥協せず次々にアイデアは出せないですが、初めから上手く行かないとあきらめないようにはしようと思っています。

アイデアの出し方については、私も記事を書いているので良ければ参考にしてください。

ただ、厄介なのは直感とは人に説明するには不向きな所があります。

話す相手によるでしょうが、直感をそのままぶつけると「なにも考えていない」「思い付きで相談してくる」と思われがちです。

なにも考えずに話をすることも大切だとは思いますが、やはり、一般的には、直感に対してまずは自分で受け止め、検証し、整理してから人に話をするようにする方が良いと思います。

また、自分の直感を大切にするのと同じように、他人の直観も大切にできれば良いと感じています。

参考文献

イラストで分かる優しい心理学、匠 英一監修、成美堂出版、

まとめ

  1. 直感やヒラメキは脳内にインプットされている色々な情報が瞬時に繋がって頭に浮かぶもの
  2. 論理的な思考は検証/原因追及には適しているが、想定範囲を広げるには直感/ヒラメキが必要
  3. 直感/ヒラメキを得るには、関心を向けて真剣に考える事が大切
  4. 五感や感情を豊かにし、リラックスすることも直感/ヒラメキを得るには大切
  5. 直感に気が付いたら自信を持ち、自分なりに検証する事が大切

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