効果的なKPIマネージメントのカギ。3選です。

業務改善

私は「戦略」「個人別設定/階層別設定」「PDCA/マイルストーン」が大切と感じています。

世間一般のネット情報や本などの情報から見ると違和感を感じる方もいらっしゃると思いますが、良ければ一読いただき、皆様のマネージメント方法を考えるキッカケにしていただけると有難いです。

KPIとは?

KPIは重要業績評価指数。KPIの前に、KGI(ゴールの数値目標)とKFS(最重要成功要因)が必要。

仕事をする上では、「あるべき姿」「ゴール」「目標」を決めて、現状と比較し、何が問題か?その課題は何か?を考えるのが普通だと思います。

ゴールは何を、いつまでに、どうする、といった物です。営業なら、今期の売り上げを30%アップさせる。等です。

問題と課題の違い
  • 問題は目標と現実のGAPそのもの、望ましくない事。解決しなければならない事
  • 課題は、問題を解決する為にやる事。

つまり、現状とゴールの比較で出てくるのは問題で、それを解決する為にやることが課題です。その課題を達成するために、具体的な対策を考えて行く事になります。

分かりやすい例で言えば、ダイエットで考えてみましょう。体重100㎏の人が、70㎏まで体重を落としたい(KGI)と考えた場合、目標体重に対して、現状30㎏オーバーが問題となります。

課題は、それを解決する為に、食事制限をするにはどうしたら良いか?運動を定期的に実施するにはどうしたら良いか?が課題。それに対して、夜9時以降は食事をしない。夕食は茶碗一杯いないにする、あるいは、通勤時、一駅分歩く、等が対策になります。

ただ、数多くある課題の中で、何が最も重要なのか選ぶ必要が有ります。その為には一番解決することで効果が出る課題を解決する必要があり、その為には戦略が必要で、選んだ課題がKSFその数値目標がKPIです。

課題、あるいは対策をはじめから考える方がいますが、まずは、問題を十分に洗い出して、課題、対策を考えるのが漏れや思い込み防止のためにも大切になります。

戦略

戦略:数ある課題の中から、KFS、KPIを選定する

数ある課題の中で、最重要課題を選ぶ必要が有りますが、その選定基準は何でしょうか?そのためには戦略を考えて課題を決めて行く必要が有ります

プロジェクト型のKFS,KPI

以下の記事を参照ください。

開発業務のKFS,KPI

開発コンセプトを明確にしてゴール(KPI)を設定し、要素技術に落とし込み(KSF)開発目標(KPI)を設定します。以下の記事を参照ください

通常業務のKFS,KPI

使用者、(お客様、後工程)から見た時に必要な機能は何なのか?性能は?です。

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お客様から求められている機能、性能、付加価値を明確にすることがまず大切で、これが結構言うは簡単だけど、、、のようなところが有りますが、やはり、避けては通れないところです。

後は、あなたがこれをどう改善するか?「あるべき姿」を描き、現状との対比の流れに持っていくのが大切かと思います。改善する切り口は、コスト、機能(仕事の質といった方が良いかもしれません)、効率、といった観点で考えると考えやすいように思います。

個人別設定/階層別設定

むろん、最重要業績評価指数ですから、KPIを設定する際はテーマごとに1個に絞るべきですが、階層事、個人個人ではKPIは違うべきだと思っています。

役職によりKPIは異なる。

KPIを設定するには、「あるべき姿」を明確にする必要が有りますが、仕事の場合有るべき姿=ミッションと考えると考えやすいです。

仕事の場合、ミッションは、役職や個人によって違うべきです。逆に同じでは適材適所が出来ていないと考えられます。

例えば、ダイエットの場合、ダイエットのゴールを70㎏まで下げたいと考えた場合、そもそも、何故体重を下げたいと考えたのでしょうか?

例えば、健康診断でひっかかったので健康維持のためであれば、目標は、次回の健康診断では、すべてA判定を取るがゴール。(KGI)と考えられます。

これを仕事で考えれば、このゴールは役職者のゴールです。何故なら健康維持といた大きな目標が役職者のミッションで、それに対してダイエットをKFS,KPIとして設定したとします。

ここで、ダイエット担当がいたとすれば、上長の課題(KPI)を達成するのが自分のゴール、ミッションとなります。

なので、自分のKPIを設定する際には、上長のゴールは何か、課題は何かを上長と良く擦り合わせすることが大切になります。

個人によりKPIは異なる。

ゴールは同じでも、課題によって二人で担当するような場合は良くあります。ゴールを達成させるための課題が一人では回せないからです。例えば、加工のプロセス開発であれば、加工と評価で担当を分けるような場合です。そのような場合、最重要課題(KFS)とその数値目標(KPI)は目標は同じでも当然変わってきます。

PDCA/マイルストーン

KPIは課題の数値目標に過ぎないので、課題が達成されれば、ゴールが達成されるとなれば非常にハッピーです。

通常は、そうはなりません。例えば、ダイエット担当が、毎食お茶碗1杯以下をKPIとして一か月たったものの、体重は全然減らない、逆に増えてしまった。なんて場合ですね。

容器のコストダウンで言えば、仕様を見直したものの、目標価格に到達しないために、新規のサプライヤーを検討する。等です。

なので、KPIの期限、納期は上長のゴールよりも前でなければ意味が有りません。

KFSやKPIの日々のチェックも大切ですが、KPIを達成する期限(マイルストーン)を決めて、都度、KFSやKPIを見直して行く事が必要になります。

まとめ

  1. 「ゴール」を決めて現状と比較し、何が問題か?その課題は何か?解決策は何かを考える。
  2. 一番「ゴール」に近ずく課題(KFS)を選定するには戦略を考える必要がある
  3. 戦略に基づいて選んだ課題がKFSであり、その数値目標がKPIである
  4. KPIは階層別、個人別に設定する必要がある。
  5. KPIは実際に効果的かPDCAを回す必要があるので、目標時期をゴールよりも前に設定する(マイルストーン)必要がある。

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