自分の無意識を知る、気づく心理学、本当の自分を知る方法

心理カウンセリング

無意識は、意識出来ている顕在意識よりもはるかに深く、大きく、無意識を有効に使うのが大切とよく言われます。

しかし、無意識は意識が出来ないので無意識には気が付きません。無意識を意識できるようになるには心理学の知識を切り口として自問自答し、無意識を知ることが大切です。

無意識を知ることで、自分を受け入れられるようになり、先に進もうと前向きな考え方も自然に出てくるようになります。

無意識について思う事は別途記事にしていますので、良ければそちらを参照願います。

無意識に気が付き、本当の自分、感情を知る

自問自答

私の場合、無意識を意識出来る(変な言い方ですが)のは、意識が無意識に邪魔されていると感じるときです。どうしてあんなことを。。。というのを自問自答するのです。

その際に心理学で色々言われている事を切り口として、自分に当てはめると本当はこう思っていたのではないか?こんな感情が有ったのか?と思い至ります。

それは、私が感じた事なのでこれが無意識か?と思っているという事です。本当の無意識は別なのかもしれませんがそれでよいと思っています。

如何に自分で納得できるか、しっくりくるか、という事が大切になります。

自分を知るには、他の人から見える自分や、一般的な性格テスト(エゴグラム等)は参考になりますが、あくまでも参考です。自分で納得できない物は参考です。

そう見えるんだ。自分では違うと思うけど、、どうして、、、とやはり自問自答は必要だと思います。

書き出す。つなげる

切り口は心理学の知識を使うとして、自問自答していると堂々巡りしてくることが良くあります。

なので何かに書き出すと整理されます。実際に書き出すと、ん?これは違うな。と思う場合も消す必要はありません。

思ったことはどんどん書き足して、これとこれは関連が有りそうだ。といってつなげたりすると、新たな思いが出てきたりします。

芸術療法

皆様も聞かれた事があると思いますが、家族の絵を書いたり、自由に書いてもらった絵を見て、心的内容を探ろうと言うものです。

当初、私は、専門家が見れば、ある判定基準のようなものがあり、本人の気が付かない面を示してくれるのかと思っていました。

しかし、実際にはそのような判定基準が明確にあるわけではなく、本人がその絵を見て、何を感じるか?そこを引き出していく、一緒に感じて行くのがカウンセラーの役割だと知りました。

カウンセラーの方がいなくても、何かモヤモヤして、言葉でうまく表現できない時に、自分で勝手に絵をかいて、その絵を見て何を感じるか、考えてみるのも良いかもしれません。

私は実施したことが無いので、どなたかやってみた方は感想など教えていただけると嬉しいです。

無意識に気が付くのに役立つ心理

心理学で言われている無意識というものの説明は色々なされていますが、本当にそう?と思うものから、なるほどね。と思えるものまで色々あります。

記載しているのはすべて私の個人的な思いですので、皆さん、個人個人で一番ぴったり来る物を選んでもらえればいいと思います。

そもそも、心理学は実験で○○な事が分かった。〇×効果、◆■の法則とありますが、相関係数が0.3~0.5ぐらいの事が多く、工学的に見れば弱い相関です。0.2ぐらいでもプラスの相関が見られるという場合もありますが、工学的には相関係数0.2は相関無しです。

例えば、単純接触効果と呼ばれるように、ただ、単に何回も接触するだけで好意が増大すると言われていますが、例外はいくらでも挙げられるのではないでしょうか?

自分にしっくりくるか来ないかで選ぶことが大切ですし、自分にはしっくりこないから、それはおかしい、間違っている、と否定するのも違うと思います。

交流分析

自我状態やストロークの考え方や人生態度、人生脚本など非常に参考になると思います。

自己肯定/他者肯定、自己否定/他者肯定、自己肯定/他者否定、自己否定/他者否定、の基本的態度が3歳から7歳の頃に禁止令やドライバーを主に親や教師から受けて出来上がり、自分で人生の脚本を書いて生きて行くようになる。というものです。

交流分析の自我状態を理解して悩みを解消して行く方法をすでに記事にしていますので良ければ参照してください。

アダルトチルドレンと呼ばれる人のように、子供の頃、親から虐待を受けたとか、昨日委不全の過程であったとか、そういった事がトラウマとなって大人になっても悩まされているような方はまさしく人生脚本に悩まされているんでしょう。

しかし、私は、人生態度、人生脚本は幼少期(3歳から7歳に作られる?)と言われると、本当?その後の人生の方が、色々な事が有って自分の人生脚本に影響を与えていそうだけど。と思ってしまいます。

ペルソナ(仮面)シャドウ(カゲ)、ユング心理学

ペルソナは仮面という意味です。人間はTPOに応じて仮面をつけている。その際に、本当の自分(本来の自分)を覆い隠している。その覆い隠された部分がカゲ(影、陰)です。

人間には、色々な面が有り、複数の人格が存在しています。普段はその人格が統合されています。男性でも女性的な面(アニマ)、女性でも男性的な面(アニムス)が存在します。

仮面をつけるとは、もう一人の自分を捨てる事とも考えられます。

影、あるいは捨て去ったもう一人の私の部分は普段は見えませんが、自分の後ろに必ずついています。このカゲが無意識の世の住人で、本来の自分と仮面をかぶった自分との乖離が大きいとカゲの影響を受けるというものです。

また、このカゲの部分を他の人の中に見つけた場合には、非常に不快な思いをして、その人の事が嫌いになったりします。

投影と呼ばれますが、自分が見せたくない自分を相手の中に見ているだけです。

あの人の事はなんか好きになれない。嫌い。何か特別ひどい事されたわけではないのに。と思う時は投影が起きているのかもしれません。

そうだと思えば、相手を見る目が変わり、人間関係も改善するキッカケになると思います。私自身はこのユング心理学の考えが非常にしっくり来ています。

ゲシュタルト療法/フォーカシング

無意識とは言葉にできない、感覚で感じるもの。無意識にアクセスするには、その状況を考えた場合に感じる感覚に直接アクセスすることになります。

その感覚が何を物語っているのか考えて行くというものです。

手法としては、感じている事を実際に再現してみて新たなきずきを得る方法(ゲシュタルト療法)あるいはフォーカシングと呼ばれるように、その感覚に名前をつけ、擬人化することでその感覚と直接対話をしていくといった手法が有ります。

ゲシュタルト療法

ゲシュタルト療法とは、感覚を言葉にして、その言葉を体で再現して、結局この感覚は何を言いたいのだろうといった事を考える(気づく)手法といえます。

「べき論」に縛られて頭で考えるのではなく、過去や未来についての思考をストップさせ、”今、ここ”にある身体感覚に意識を向けるのです。そうすることで背景にある無意識な部分を意識化しやすくなると言われています。

「何となく、壁を感じるな」と思ったら実際に壁を押してみる。自分が感じている壁はこんなにびくともしない壁なのか?もう少し、押せば、少しは動きそうな壁なのか、自分の感覚にぴったりくる所を探るというものです。

そのうえで、この感覚は私に何を訴えたいのか?と考える事が大切になると言われています。

他にもポジションチェンジ、エンプティーチェアー(の椅子)もゲシュタルト療法で有名な療法です。

正直、感覚から気づきを得た経験はないのですが、ポジションチェンジは効果を実感しています。

ポジションチェンジは椅子を二つ並べて、人間関係で上手く行っていない相手が向かいの席にいると思って相手に対する思いを話す。次に実際に席を変わって、あたかも相手になったつもりで自分に対して話しかける。といった手法です。

第3者の立ち位置を相手の椅子の間に決めて、第3者の目で、お互いの言い分を聞くと良いとも言われます。

実際には、いない相手をいると思っても、なかなか臨場感がでません。椅子の位置を変えて、しっくりくる椅子の位置を考えるとか、相手のしぐさやトーンなども意識すると良いとも言われています。

実際、やってみるとなかなか難しいですが、相手の考えに立とうとするので、日々の相手の表情なり声のトーンなど、いわゆる非言語的な表現に注目するようになり、少しづつ臨場感が持てるようになってきます。

初めは、エアーでも相手の事は考えたくもないと思ったりします。無理はしない方が良いでしょう。

それが本当に相手が思っている事と同じかどうかは分かりませんが、自分の中で、相手に対する考え、認識がやはり変わってくるのか、苦手意識は薄くなり話やすくはなります。

フォーカシング

フェルトセンス
  • お腹の当たりが重たいような、、、キリキリするような
  • 背中がウズウズしてじっとしてられないような
  • 胸がザワザワするような、、、締め付けられるような

「何となく○○するような感じ、、、」と原因はハッキリしないものの、体感的に感じる漠然としたものをフェルトセンスと呼びます。

このフェルトセンスを五感を研ぎ澄まして感じ、フェルトセンスの存在を感じたら、どんな感じなのか良く感じてみる。べっとりしていてなんか真っ黒なものが胸を締め付けているみたい、なんかグネグネした物が背中にいる感じ、等、感じた事を言葉にしてゆっくり感じる事が大切と言われています。

感じた内容にふさわしい呼び名をつけて「どんな感じ?」「何が伝えたいの?」と静かに対話することで本当の思いに気が付く手法です。

フェルトセンスに名前をつけ、その存在を感じて一緒にいると感じる事が大切で、実際に幽体離脱するようなイメージでそのフォルトセンスを体の外に取り出し、触れてみる事も大切だと言われています。

感じる事が大切で、理屈家タイプ、評論家タイプ、シャイなタイプには向かないとされています。静かに安心してゆとりを持った環境を用意する事。大きく包み込むように自分の心を認めてみる事が大切だと言われています。

参考図書:上級心理カウンセラー資格取得講座 3.フォーカシング・内観療法 株式会社キャリアカレッジジャパン

正直、私には合わなくて、毎回??となってしまいます。そもそも、このブログを見れ頂ければわかる通り理屈家タイプです。感覚も鈍いんだと思います。

興味ある方は、是非調べてやってみてください。カウンセラーの協力が有るとより実感できるかもしれません。(すみません、私はカウンセルを受けた事が無いので勝手な事を言いました。)

まとめ

  • 無意識に気が付くのは基本自問自答、思いを書き出し、つなげて行き、自分が納得できる物、しっくりくるものを見つけ出す。
  • 自問自答の際に心理学の切り口で考えるのは非常に有効。

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