お客様のライン(使われ方)をよく知る。
社内向けの開発
- 工程担当者とラインを見ながら必要事項の洗い出し。
- ラインが複数に及ぶ場合は、全ラインに詳しい人に確認。
社内の場合、機密保持の観点で詳細まで確認できないということは基本無いはずであすが、相手にとっては時間を取らせることになる事になります。
常日頃から、製造ラインのメンバーとコネクションを持ち、1対1でフリートーク出来る関係性を作っておくのが大切になります。
お客様向けの開発
- 他部署メンバー確認事項を具体的に依頼
- 装置メーカーと色々なルートで接触する。
設計/開発の部門のメンバーであれば見せてもらえなくても、クレーム対応で品質保証のメンバーや製造の舞台のメンバーが先方のラインに入る機会は意外とあるものです。
その時に、事前に気になっていたポイントを説明し確認してもらうのは有効です。
お客様によっては特に量産前の開発段階では装置メーカーを直接紹介していただいたり、場合によっては3社で打ち合わせを行うこともあります。
お客様と議論を通じて要求事項/制約事項を洗い出す
商品の機能/性能(スペック)を説明する。
社内の場合にはアイデアを温めている段階でも1対1のフリートークは可能ですが、お客様の場合には、やはりハードルは一つ上がります。
私の場合には、デザインレビューが終わり、試作品を作成し、社内的に本格検討に進む際にお客様にアナウンスするのが普通でした。お客様からの要請で開発する場合には、アイデアの段階で紹介することもありました。
お客様との関係、あるいは社内の考え方でお客様ともアイデアの段階で協議できるのなら、早い方が絶対に良いです。
資料はカタログをイメージしていますが、商品の事をよく理解いただくのが目的になります。商品によって、必要な資料を準備すれば良いと思います。
お客様の確認が必要な項目を確認する。
一般に商品の説明には性能やスペックが記載されたカタログをイメージするでしょうが、それとは別に、設計を進める上で確認をしなければいけない項目です。
私が担当していた梱包容器で言えば以下のような形になります。
梱包容器はフォークリフトで運ぶので、運べるようにするためにはフォークリフトの諸性能を知っておく必要があります。これを考えるにはどの様な使われ方をするのかよく知っておくことが大切になります。
他社品/既存品と開発品との違いを明確にする。
他社品でしか実績が無い場合
他社品でしかお客様で使用された事しかない場合に、新しく参入する場合には他社品との違いを明確にする必要があります。
他社品は市場に出ていない場合は入手は基本的に困難ですが、色々なルートで情報を入手しましょう。
また、お客様に設計上確認が必要だと納得していただければ、部分的に情報を開示してもらうことも可能です。
何よりも実績が一番、実績のあるものと、新規の物との違いは何か、違いがあるとどういった影響が出るか?を考え、お客様と議論することが大切です。
自社品での実績がある場合
当然、自社品と開発品の違いを説明し、どういった影響があるかお客様と議論することになります。
お客様のライン仕様が決まっていない場合の対応
- 当方から、逆に提案し、それをもとにライン設計をしてもらう。(フォローが必要)
- お客様のスケジュールを把握し、ポイント、ポイントで確認を行う。
定期的に要求事項を確認する。
- 要求事項は定期的に確認する必要があります。
- そのためには、設計上確認が必要な項目と他社品と自社品の違いをフォーマット化し、情報として蓄積できるようにすることが大切です。
- 営業など他部署に確認してもらうにしてもフォーマット化が必要です。
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